竿燈祭りと金萬-①練習風景
今回は趣向を変えて、竿燈祭りと金萬についてのコラムを連載形式で書いていきたいと思います。
3年ぶりに開催される秋田竿燈祭り。
ご存知の通り、東北を代表する夏祭りの一つで
厄よけ・五穀豊穣などを願う行事として
長い歴史を持っています。
そんな竿燈祭りですが、
実は毎年、金萬も参加させていただいていることはご存知でしたでしょうか?
【過去の竿燈祭りの写真】
昔は金萬も一つの団体として参加していたようですが、
現在は「馬口労町竿燈会」に協力するかたちで参加しています。
今回はその馬口労町竿燈会の練習風景を、一部紹介します。
【馬口労町竿燈会の練習用大若】
実は県外出身で、まだ竿燈祭りを見たこともなければ竿燈自体を触ったこともない筆者。
「大若」を目の当たりにするのもはじめてでした。
大若とは大人の男性が持つ竿燈のことで
長さが12m、重さが50kgもあるとのことです。
分かってはいましたが、、もうこれが重いのなんのって。
持っているだけで精一杯、全くバランスが取れませんでした。
2回ほど持ち上げましたが、もう腕が上がらなくなる始末。。
諸先輩方が使い込んだ大若は提灯がボロボロでしたが、
かえってその様が貫禄をもたらしているというか趣があり、伝統と歴史を感じさせられました。
【馬口労町竿燈会メンバーの方の練習風景】
竿燈祭り自体は3年ぶりですが
休止期間中も国内外のイベントに多く参加していたとのこと。
ブランクを全く感じさせないほど、
綺麗に&長々と妙技をこなしていました。
お話を伺うと
「子どもの頃からずっと竿燈をやり続けているから、好きとか嫌いとか、そういう感覚でやっていない」
という言葉が印象的でした。
見る側にとってのお祭りは「非日常」かもしれませんがやる側にとっては、
たとえお祭りが休止したとしても「日常」なのですよね。
【ここにも金萬が】
ただでさえ高さ約12mの大若ですが、
演技中にはさらに高さを増していきます。
「継竹(つぎだけ)」と呼ばれる竹を、
竿燈本体に継ぎ足して高さを延長していくのです。
1本約1.2mの継竹を2本、3本...と足していくと、
竿燈の高さは最大で20mほどに達するとのこと。
練習でも継竹をどんどん足していったのですが
その中に「28個食べました」と書かれている継竹が!
馬口労町竿燈会と金萬の関係性がうかがい知れますね。笑
馬口労町竿燈会の皆様、
お忙しい中ご丁寧に&あたたかく迎え入れてくださいまして
誠にありがとうございました。